法規で定められた規格
私たちの日常生活の中で、生きた乳酸菌を多量に含み手軽にとれる食品といえば、発酵乳と乳酸菌飲料です。最近の健康志向の高まりと乳酸菌(乳酸桿菌、乳酸球菌、ビフィズス菌)の機能性に関する研究の進展などにより、多種多様の発酵乳、乳酸菌飲料が登場しています。
我が国の発酵乳と乳酸菌飲料は、「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(乳等命令)」によって成分規格が定められ、次のように分類されています。
発酵乳、乳製品乳酸菌飲料、乳酸菌飲料の成分規格
種類 | 無脂乳固形分 ※1 | 乳酸菌数又は酵母数 (1ml当たり) ※2 |
大腸菌群 | |
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発酵乳 | 生菌 | 8.0%以上 | 1,000万以上 | 陰性 |
殺菌 | 8.0%以上 | – | 陰性 | |
乳製品乳酸菌飲料 | 生菌 | 3.0%以上 | 1,000万以上 | 陰性 |
殺菌 | 3.0%以上 | – | 陰性 | |
乳酸菌飲料 | 3.0%未満 | 100万以上 | 陰性 |
※1 無脂乳固形分とは、牛乳の全乳固形分から脂肪分を差引いた残りの成分をいい、その内容は、たんぱく質、乳糖及びミネラルなどが主なものです。
※2 乳酸菌数は、乳等命令で定められた検査法により測定します。