はっ酵乳、乳酸菌飲料と表示の知識
Q&A編

はっ酵乳、乳酸菌飲料及び表示に関するQ&A


1.保健機能食品(特定保健用食品)や保健機能食品(栄養機能食品)と表示されたはっ酵乳、乳酸菌飲料を最近よく見かけますが、どんな商品ですか。また、一般食品とどう違うのですか。

  A:保健機能食品(特定保健用食品)は、長年の生活習慣、中でもアンバランスになりがちな食生活によって忍び寄る生活習慣病の原因を低減するなど、食品中に含まれる特定の成分を健康の維持増進に役立てることを目的にした食品で、科学的なデータをもとに医学・栄養学的に専門家が審査を行い、厚生労働大臣が健康への効果を示す表示を許可した食品です。平成15年3月6日現在、表示許可を受けている商品は334品目ありますが、そのうち、はっ酵乳、乳酸菌飲料で66品目あり全体の約20%を占めています。

 一方、保健機能食品(栄養機能食品)は、特定の栄養成分を含むものとして厚生労働大臣が定める基準に従い、当該栄養成分の機能の表示をするもので、特定保健用食品のように厚生労働大臣に対する個別の許可申請や届出等を行うことなく製造、販売できます。なお、栄養機能食品として栄養成分の表示ができる食品は、ミネラル類2種類とビタミン類12種類のいずれかについて規格基準に適合したものとなっています。



2.ほとんどのはっ酵乳や乳酸菌飲料には、公正競争規約や法令で定められた一括表示と栄養成分表示がなされていますが、中には、栄養成分表示がない商品をみかけますが、違反ではないのですか。

 A:一括表示については、公正競争規約並びに食品衛生法に基づく乳等省令やJAS法に基づく加工食品品質表示基準によって表示が義務づけられていますが、栄養成分含有表示については、特定の栄養成分又は熱量に関する表示を行う場合に、健康増進法に基づく栄養表示基準に従った表示が義務づけられています。従って、特定の栄養成分又は熱量に関する表示を行わない場合は、栄養成分含有表示をしなくても違反ではないのですが、ほとんどの商品は、消費者への情報提供の一環として、特定の栄養成分又は熱量に関する表示を行わない場合にも栄養成分含有表示を行っています。

 なお、栄養成分表示を行う場合は、熱量及び主要栄養成分量(たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム)に加え、表示する栄養成分の含有量を記載することが定められています。また、特定の栄養成分について補給できる旨の表示(高い、含む等)、適切な摂取ができる旨の表示(含まない、低い等)をする場合は、栄養表示基準に定められた基準を満足しなければならないことになっています。





3.厚生労働大臣承認の「HACCP」マークのついた商品を見かけますが、どのような表示ですか。

 A:厚生労働大臣による総合衛生管理製造過程の承認を受けた工場において製造された製品については、業界で定めたルールに従い適正な表現を行えば、「HACCP」マークを含めた表示が許可されています。ただし、公正競争規約により、他の製品より安全性が優れていると誤認を与えるような表示(優良誤認表示)は禁止されています。

 しかし、容器包装の表示スペース等の関係から、総合衛生管理製造過程の承認を受けた工場で製造された製品すべてにHACCP表示がされているわけではありません。



4.商品名に地域名、或いは使用した原材料に地域名が記載されている場合、その原材料の原産地はすべて記載された地域のものと考えてよいのでしょうか。


 A:JAS法に基づく加工食品品質表示基準において、商品名に地域名、或いは使用した原材料に地域名を記載した場合、その地域の原材料の使用割合が100%の場合は、使用割合の表示を省略することができますが、そうでない場合は、記載した地域名の割合をその表示の近接した箇所又は一括表示の原材料名の次に括弧を付して記載することが定められています。従って、標記のように使用割合が記載されていない場合は、100%その地域のものと判断できます




5.最近はっ酵乳や乳酸菌飲料に「プロバイオティクス」と表示された商品をよく見かけますが、どういう意味の用語でまた表示する場合何か業界としての取決めがあるのですか。

 A:「プロバイオティクス」という用語は、元来学術用語として使用されていたもので、「腸内細菌叢(腸内フローラ)を改善することにより、宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義され、学者によって多少差異がありますが、好ましいプロバイオティクスとしていくつかの条件が示されています。人に有効な作用をもたらす乳酸菌の一般名称として使われているのが現状で、特に業界としての表示の取決めはありません。


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